2006年4月 7日 (金)

マンガ百夜話013(ゆうきまさみ)

もう一度会いたいマンガ<機動警察パトレイバー>

とり・みき氏と交友の深いひらがなマンガ家ゆうきまさみの代表作のひとつが「機動警察パトレイバー」です。
私がゆうきまさみ氏を意識したのはマンガ本ではなく、レーザーディスクのアニメからでした。
家電の新し物好きだった私は割りと早い時期にレーザーディスクプレーヤーを購入しました。確かにレーザーディスクは画像が劣化しない、コマ送りが出来るとか、頭出しが簡単等利点もあるのですが、その頃まだプレーヤーの値段も高くソフトは種類が少ないうえに高くて(映画が1枚1万円位)、安易にディスクを買うことが出来ませんでした。
そのためプレーヤーが宝の持ち腐れ状態でした。でもせっかくプレーヤーがあるのですから何かソフトがほしい。CD屋さんで物色していたとき、目に付いたのが「機動警察パトレーバー」のレーザーディスクです。
30分もので1枚3500円程度でした。これなら買える。それにこれはレーザーディスク用に製作された作品らしい。希少価値がある。とかいう(無理矢理な)理由で買ってみました。
結果はみごとはまってしまい、シリーズ6枚を発売されるごとに購入しました。(まだ1枚目が出た時点で出会い、購入したわけです。)
私はマンガ好きなのでアニメも割りと好きなのでしっかりお気に入りの作品になりました。多分同じような思いの人がいたのか、ゆうき氏がそうだったのか、「機動警察パトレイバー」はサンデーに連載されることになりました。
私はサンデーを週刊では購入していなかったので単行本になった時点で購入して読んでいました。
しばらくしてテレビでもアニメで放送されるようになり、ゆうきまさみ氏はメジャーになったようです。(前からアニメコミック誌とかに作品を出していたと記憶しています。)テレビアニメはまったく見ていなかったので、ビデオ化されてからレンタルビデオで全編借りて視聴しました。
このように「機動警察パトレイバー」は媒体が異なる3種類があり(更に映画や小説も入れるとそれ以上)、微妙にかつ大胆に内容が異なります。その違いを確かめてみるのも面白いかもしれません。特に香貫花、熊耳の扱い方は種類ごとにまったく異なります。
さて、ここではマンガがメインなのでマンガに戻すと、ゆうき氏は「機動警察パトレイバー」の前に「究極超人あ~る」というコメディマンガを描いています。力の抜けたマンガで結構好きなマンガでした。いったい誰が主人公なんだろうと思ってしまう感じで、妙にほのぼのしている感じでありながら出演者たちのキャラクターが強烈だったりするわけです。
今回の2作品は残念ながらすべて数年前に処分してしまいました。時折無性に読みたくなるのですが、アニメで我慢しています。

[作品購入用LINK]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 3日 (月)

マンガ百夜話012(とり・みき2)

今鎮座するマンガ<石神伝説>

前回に引き続きとり・みき氏ですが、前回はギャグ作品をメインに紹介しましたが、氏の作品にはシリアス風なマンガもあります。一切ギャグの部分を排除した作品群です。なので描写方法も変えてあります。
代表的なのはトマソンの罠、山の音などです。

今回紹介するのは「石神伝説」です。これはSFギャグマンガの「DAIHONYA」からSFを中心にして反対側という感じです。しかし他のシリアスよりは幾分とり氏らしい雰囲気で味付けされていると思います。この作品は他の作品の真似だとか色々評価があるようですが、私としては好きな作品のひとつです。しかし悲しいことにこの作品は未完で終わっていて続きが読みたいのですが、いまのところそれは叶わぬことらしいようです。

[作品購入用LINK]



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月29日 (水)

マンガ百夜話011(とり・みき)

今鎮座するマンガ<クルクルくりん>

前回の吾妻ひでおの作風を受け継いだと思われる作家がとり・みき氏です。といってもその形態は初期の作品に限られますが。
とり・みき氏のマンガも吾妻ひでお氏のマンガと同様「作者が作品に登場する」という部分があります。古くは手塚治虫氏から引き継がれている技法?ですが、上手くそれを応用していると思います。
私がとり・みき氏を意識し始めた作品が「クルクルくりん」です。主人公の東森くりん(クリントイーストウッドが名前の由来)が父の収集していたいろいろな女性の性格・心を実験中の事故で取得してしまい、多重人格となってしまいます。くりんが何かしらのきっかけで驚くことでその中の人格と入れ替わり、いろいろ騒動を起こすと言うギャグマンガです。
とり・みき氏は基本的にギャグマンガを得意としていますが、吾妻ひでお氏と同様、SFマンガも数多く描いています。その融合した作品の「DAIHONYA」は秀作だと思います。
また、とり・みき氏は実験的なマンガを書くこともあり、特に吹き出しを使ったものや、コマやページをまたがった描き方など驚かされる作品もあります。
その集大成的な作品が「遠くへいきたい」です。
これは全編9コママンガになっていて氏のアイデアが満載の本であり、一切吹き出しがありません。できるだけゆっくりお読みくださいと書いてあるように1コマ1コマ楽しみながら読むことが出来る作品です。
さらに、手塚治虫氏、石の森章太郎に続き「マンガ家入門」のマンガ「少年のための天才マンガ家入門」と言う(パロディー)作品もあり、歴史に残る漫画家であることは確実です。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月27日 (月)

マンガ百夜話010(吾妻ひでお2)

今鎮座するマンガ<妖精の森>
吾妻ひでお氏のマンガに出合ったのは大学時代マンガの歴史を調べだした頃だったと思います。
その頃マンガの紹介や解説をする月刊誌があってこれを読み始めた時期です。「ぱふ」「フュージョンコミック(?)」とかいう雑誌です。
マニア向けの雑誌であるがゆえ、結構一般受けしない内容だったかもしれません。その中で「吾妻ひでお」と云うのは絶大なる人気を集めている作家でしいた。
しかしながら。「失踪日記」を読めば分かるように、突然消えてしまう作家でもあった訳です。
この頃に買い集めた吾妻ひでおの単行本で、まだ手元に残っているのが以下の作品です。ほとんどが絶品となっているため、手に入りにくいようです。
吾妻ひでお作品集1:メタル・メタフィジーク
吾妻ひでお作品集2:贋作ひでお八犬伝
海から来た機械
陽射し
不条理日記
人間失格
妖精の森
その中でも、「妖精の森」は虎馬(トラウマ=精神的外傷)書房発行の怪しげな単行本で、多分同人誌的な扱いだったような気がします。この本が欲しくて、神田の本屋街に行きまだその頃は少なかったマンガ専門店に探しに行き、やっと見つけたものでした。(この本は高額で取引されていることを知り、あわててちゃんと保管することにしました。)

[作品購入用LINK]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月23日 (木)

マンガ百夜話009(吾妻ひでお)

今鎮座するマンガ<失踪日記>
前出いしかわじゅん氏が一時期吾妻ひでお氏のマンガによく登場してしていました。特に「ななこSOS」でDr.石川としては有名なところでしょう。
吾妻ひでお氏はSFマンガ、ロリコンマンガ家として名をはせていました。
SFマンガでは「星雲賞」というものを「不条理日記」で受賞しています。この賞がどれほどのものかは計り知れませんが。
ロリコンマンガとしては「純文学シリーズ」などが挙げられます。
吾妻氏の傑作(と私が思う)「やけくそ天使」に関してはSF作品であると分類されているようですが、氏のすべてが凝縮されすべてのエッセンスが含まれている作品だと思います。つまり、吾妻ひでお作品。なのに私は手放してしまっており、この作品はもう1度会いたいマンガのひとつでもあります。
そのように、彼が描く世界は一般人には受け入れられず、オタク受けする内容で、一種の教祖様的扱いを受けていました。
彼の描くマンガには手塚治虫氏と同様作者自身がよく登場します。手塚氏と違うところは話の中にキャラクターとしてちょっと登場するだけでなく、作者自身が主人公で登場してしまうことです。
今回の「失踪日記」は吾妻氏が本当に失踪していたときの話を、話の内容は暗いのですがそれをあっけらかんと彼独特の表現の仕方で淡々と描いているため、「そういうこともあったんだ」程度で読み進められる作品でした。
この作品で日本漫画家協会賞大賞を受賞、更に文化庁メディア芸術祭マンガ部門で「PULTO」等を抑えて大賞を受賞しました。
氏は日記という形式を取ると賞をもらえるのでしょうか。

[作品購入用LINK]



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月21日 (火)

マンガ百夜話008(いしかわじゅん)

今鎮座するマンガ<ちゃんどら>
ロボットマンガつながりで今回はいしかわじゅん氏の「ちゃんどら」です。
ちゃんどらはロボットの探偵です。鉄腕アトムと同様7つの力を持ち、数多くの難問題を解決していくというストーリーです。しかしその7つの力は鉄腕アトムとはまったくアイテムが違います。そのうちそのひとつが「あごにうめぼしを作れる」(このこと自体最近の若い人は何を言っているか理解できないかもしれませんが。耳で餃子を作るのと同じような感じです。)ことです。その程度の力ですからどの程度のマンガであるかは分かっていただけますでしょうか。
しかしそんなばかげたマンガではありますが、なぜか捨てられないマンガです。
作者のいしかわじゅん氏はマンガ界の紳士といわれて(?)いるくらい、ダンディな方です。テレビCMや番組にも何度か出演されたこともあります。
最近では(といってもずいぶん昔から)パソコン雑誌の週刊アスキーに「だってサルなんだもん」というコーナーを500回以上連載しているので、パソコン系のマンガ家のように扱われていますが、中身を読む限りではパソコンを知り尽くしてはいないようですが。


[作品購入用LINK]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月19日 (日)

マンガ百夜話007(浦沢直樹2)

今鎮座するマンガ<PULITO>
前回の「20世紀少年」と同様、昭和30年代生まれの人がはまってしまうマンガだと思います。しかしそれだけでなく今の若い人たちにも受け入れられている作品でもあります(前出の姪もお気に入り)。原作は神様手塚治虫氏の鉄腕アトム「地上最大のロボット」となっています。現時点(2006年2月)で単行本2冊が出版されています。
この作品を読む場合、鉄腕アトムの原作も読むことをお勧めします。原作から浦沢氏がどのように作品を活かしていけるのか、作品のストーリーと同様、その部分でもわくわくさせられます。1粒で2度おいしさを味わえるような感じです。
そう、原作の焼き直しであって焼き直しではない、第2巻のあとがきに手塚治虫氏の長男の「あとがき」が載っています。「どうせやるならそんな似顔絵のようなものじゃなくて、浦沢直樹自身の漫画が見たい。」この言葉を聞いたとき私はさすが手塚真氏はアトムの息子だと感心してしまいました。
[作品購入用LINK]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月18日 (土)

マンガ百夜話006(浦沢直樹1)

今鎮座するマンガ<20世紀少年>

浦沢直樹氏は多分私と同年代の方だと思います。作品の内容がすべて私の記憶と合致するからです。
彼の描く1970年前後は自分が小学生から中学生になる時代のため、作品の中にちりばめられたその時代の数多くのアイテムが非常に懐かしく感じられ、ネームにある言葉に秘められた事柄をあたりかまわず説明したくなってしまう気持ちが現れます。それこそその頃流行ったタイムカプセルを今開けたような感じです。懐かしさとその頃夢見た未来とが上手く噛み合わさった作品だと思います。
このマンガはビッグコミックスピリッツに連載されている作品です。スピリッツは創刊当初からずっと読み続けていたマンガ雑誌でした。
マンガ雑誌を買い込んでいた時代は週に4冊、隔週で2冊、月間で3冊くらい購入していたと思います。更に単行本も何冊か買っていました。学生時代の小遣い、バイト料、社会人になってからの給料の多くはマンガに費やされてきました。
しかしながらいつまでもマンガにばかりお金をつぎ込んでいてはいけないと、週刊誌や月刊誌を購入することを控えるようにしました。
そのときいろいろ考え、検討した結果スピリッツだけは止める事が出来ませんでした。その他の雑誌はスパッと止めました。ただスピリッツだけは創刊号から購入していて愛着があったことと、他の雑誌の掲載作品に比べ私の好きな作品が数多く掲載されていたからでした。
他の雑誌には毎週読みたいと思う作品が1つか2つくらいしか載っていなかったからです。それくらいなら毎週読まなくても単行本になってからまとめて読めばいいと考えたからです。
しかし、我が家にマンガ雑誌購入禁止令が発令され、ついにマンガ雑誌を完全に止めなければならない日が来ました。従わない場合はまた独身に戻らなければならなくなりそうだったので従いました。
実際にはスピリッツ自体もその時点で続きを読みたい作品はこの「20世紀少年」だけでしたので、後で単行本になったらと思っていました。ちょうど「血の大晦日」のときでした。
単行本は出版されたときに買わないとタイミングを逸してしまいます。「20世紀少年」はその時点で4巻目くらいが出版されていて、後でまとめてと思っているうちに次のが発売され、それが繰り返され、結局18巻目ぐらいになっていました。
これを全部購入すると一気に1万円が飛ぶと考えるとなかなか買うことが出来ません。
その頃実家へ遊びに行ったときに姪が持っていた「20世紀少年」の第18巻を何気なく読んでしまい、自分の頭の中で途切れていたストーリーが一気によみがえり、第18巻までの間に何があったのか無性に知りたくなってしまいました。
そして、数日後顧客先からの帰り道ふと古本屋に立ち寄り「20世紀少年」をみつけ、初めての大人買いをしてしまいました。
そうです1巻から18巻まで揃えてしまいました。(その後は発売されると同時に購入しています。)
万博はマンガの内容に似て、私もガイドブックを買い、行ったらアメリカ館、ガスパビリオン、ソ連館など見て廻りたいと思っていました。しかし結局その夢は消えてしまい、ガイドブックももう手元にはありません。
[作品購入用LINK]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 7日 (火)

マンガ百夜話005(柳沢きみお)

今鎮座するマンガ「翔んだカップル」

私が少年マンガ解禁になってしまった記念すべき作品です。
この作品は私が大学1年のときに連載されたものです。そのころ私は少年マンガから中学校以来手を引き、まったく少年マンガ雑誌を読んでいませんでした。少年漫画以外でも唯一読んでいたのはビックコミックだったと思います。
マンガ好きな同級生の女性から紹介された「翔んだカップル」を読んだとき、単純に続きが読みたいと感じ、その時点で発売されていた単行本を買いそろえました。更にそうなるとリアルタイムで読みたくなり、ついに週刊少年マガジンを購入することになってしまいました。
週刊誌を買ってしまうとつい習慣になってしまい、毎週買わずにいられなくなり、更には他の連載マンガまで読み続けたくなってしまい、結局は「翔んだカップル」が連載終了するまで買い続けてしまいました。その間他の連載マンガの単行本も買い揃えてしまうと言うこともしていました。
作品は少年向けギャクマンガ(代表作「月とすっぽん」)から青年向け心理描写の作品へ移り変わる過渡期のものです。連載当初のタッチと終わりのころでは描写から内容にいたるまで同じ作品とは思えないくらいの変わり様です。そのため1つの作品としては完成度は低いのかもしれませんが、知らず知らずにその変化に引き込まれ、後半の主人公たちの心のすれ違いや、彼らを取り巻く脇役との係わり合いや出来事に、はっきりとしないもやもや感で抜けられなくなっていました。
この作品は後に続編や新版などが描かれましたが、(大学時代や就職後、更には結婚後もあったようです)、お勧めはやはり初代の作品です。
ちなみに、登場人物の中で「杉村秋美」というのがお気に入りで、マンガを紹介してくれた女性と少し重ね合わせていた気がします。


[作品購入用LINK]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 3日 (金)

マンガ百夜話004(藤原カムイ)

今鎮座する漫画<H2O Image >

藤原カムイ と云う作家を知ったのは会社に入って、同期の友人からこんな漫画もあるよと、勧められたときでした。その勧められた漫画が、「H2O Image 」でした。これは近未来の世界を描いたもので、大抵の近未来の話と同じで世界が一度滅びて新しい世界が構築され、古い世界と新しい世界との葛藤の中で、何を求めていくかを生き残った人々がそれぞれの思案の中で行動していくと言うものです。この漫画は始めてそのパターンに触れたものでした。それまでは輝かしい機械化された未来都市があってその中で起きる事件などを描くものが多かったような気がします。例えば「鉄腕アトム」など。
私の漫画収集は、気に入った作家があると結構それにのめりこんで過去の作品を買いあさったりするのですが、藤原カムイの作品は、そのころまだ数が少なかったことと、今一歩絵が好みに合わなかったことから、気になる作家ではありましたが、収集するところまではいきませんでした。
しかし、本屋で物色するときに必ず目に付く作家ではありました。そのため、その後「雷火 」が連載され、これを単行本で購入。この「雷火 」は連載リアルタイムではなく、単行本になってから購入購読と云うパターンで読んでいました。そのため次巻が発売されるまで1年近く待つこともあり、10年間続けて読んでいたことになります。
その間「帝都物語 」や、ちょっとコミカルな「茶目子 」(手元から離れていった「HOT愛Q 」「チョコレートパニック 」)などを購入。
つい最近は、我々の世代では懐かしすぎる「ウルトラQ 」を購入しました。まさか今会えるなんて、と云う感じでした。
始めに好みの絵ではないと言っておきながら、「帝都物語」や「ウルトラQ 」は藤原カムイの絵でなければだめだ、なんて思ってしまいます。


[作品購入用LINK]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«マンガ百夜話003(黒鉄ヒロシ2)再掲