昨日は歩き回って疲れたので、よく眠れた。天気は曇り。
身支度をしていると、ドアがノックされ「朝ごはんよ~」と呼んでくれた。ダイニングの席につく。昨日泊まっていたのは私だけのようだ。
いつもと同じイングリッシュ・ブレックファーストが運ばれる。あれ?トーストが小さい。1/2枚しか皿に載ってない。少ないぞーと思っていると、もう半分が別に運ばれてきた。それはベーコンの脂でこんがり焼かれている。パリパリして美味しい!付け合せのベイクド・トマト(焼きトマト)にも慣れてきて、美味い。マッシュルームもたっぷりで美味しかった。
小さいザックだけ背負って、10時前にB&Bを出発し、“i”に天気予報を見に行く。晴れるが冷たい風が吹くと書いてある。でもいま小雨が降ってるんですけど・・・。
しかしトレッキングに出掛けることに決め、i を出発地点として約8km、3時間のコースへ向かう。昨日買ったコースの地図は、距離がメートルじゃなくヤードで書いてあるのでピンと来ない。それに、こういうふうに地図を使って、決まったコースを歩くのも初めてなので、距離感が無いのは少し不安だった。
最初は普通の道路を歩いていたが、左折してfootpath(歩き専用の路)に入るところを見逃してしまい、途中から強引にコースに戻る。昨日の雨で小川から水があふれ、路の上を横切って流れている。Dannerのブーツを信じて、流れの中を渡った。平気。コイツやるなあ!
気分を良くして歩いていると、人が木を切っていた。よく管理されている。石ころだったりグジュグジュだったりする路を、一人てくてく歩き続ける。まわりは、森と林。気分爽快だ。
分岐路があり迷うが、地図をよく見て理解して進む。小川をまたぎ、斜面を越えていく。スタートして1時間半くらい経っただろうか、小さな滝みたいなところの上の谷に木の橋がかかっている。その手前に分岐があり、ひとつは上り坂だ。今回の旅の方向性として「メニューが読めなきゃ食ってみる。高い所があったら登ってみる。挨拶だけは忘れずに」というのがあるので、高い方へ進むことにした。
登りかけていると、犬が2匹下りて来た。何だ?と思っているとオバサン3人組も下りて来た。Hello!と挨拶。その先はかなり急な登りになった。崖といってもいいくらい。15分くらい登ると、さらに登る道と沢(といっても幅2mくらいの沢)を渡って対岸へ行くルートがある。対岸にも、細いがちゃんと路があるようだし、眺めが良さそうなので沢をそろそろと渡る。コケないように慎重に。幅は狭いが深さは結構ある沢だ。苔で足が滑る。落ちたら大変だ。リポビタンDの世界になってきた。でもCMのように助けてくれる人はいないので、より慎重に渡った。なんとか無事に渡り終える。
路をたどって歩き、丘の上を目指す。ふと、小路はあるが、今まであったような靴底の跡ではなく、ヒールの高い靴の踵みたいな足跡が多いことに気付く。「貴婦人が登山でも楽しんだのかな~」などと考えていると、今まで黒っぽい木の実だと思っていたモノが糞であることに気付いた。「ンメェ~」という声で謎が解けた。この山には羊だか山羊だかが放牧されていて、僕が「小路だ」と思ったのは彼らの通り道、つまり「ケモノ道」だったのだ!大きくコースを外れてしまった。でも見晴らしはいいし、天気も良くなってきた。
ケモノ道から元のルートに戻り、さらに歩く。いい景色だ。眼下には湖、上には山と空、流れる雲、そよぐ(いや、吹きすさぶ)風、鳥が鳴く。スタートから2時間くらいで、Ashness Bridgeに到着。湖水地方を代表する場所の一つと言ってもいいだろう。小川、湖、山、丘、岩、羊たちなど、湖水地方のシンボル的な要素が見事に配置されている。谷を流れる小川の向こうに石橋、そしてその奥に広がる丘、湖、山々。本当にいい所に来た!
そこから少し寄り道をして、surprised viewという看板に沿って歩くと、ちょっとした丘に出た。確かに湖を真上から見ることが出来、surprised!ナショナルトラストの募金箱があったので、ハーフ£入れたら、チャリ!と中にたくさん入っているような音がして嬉しかった。
下って湖沿いの道へ出た。鴨が水辺で遊んでいる。近寄っても逃げない。キミたち、私は鴨鍋が好きなんだよ!どこまでも長閑なので、
湖畔に佇み、これからの人生のことを考えた(うそ)。
路を歩いていると、夫婦で歩いている人がとても多い。おじさんとおばさん、おじいさんとおばあさんが多いが、若い人もベビーカーを押して歩いている。すれ違うと必ず、Hi!とかHello!と声を掛け合う。ああ、憧れるなあ、こういう生活。自然を愛しWalkingが好きな人と結婚したい。
所々にゲートがある。木で出来ていて、金具を外して通り、手を放すと石の重りで閉じるようになっている。家畜が逃げないようにするためだ。そう、私たちは牧場の中も歩かせてもらっているのだ。木の橋を越え、ゲートを通り水辺を歩いて行く。晴れ間も見え出した。そのまま歩いて行くと、昨日さまよった道に出た。ちょうど4時間かかった。寄り道もしたしね。
昨日の1/2チキンの店に行くと、改装工事をしていた。びっくりして外に出ると、大工さんが「上のレストランはやってるよ」と教えてくれた。礼を言い店に入り、fresh troutというのを頼んだ。スタウトビールを飲みつつ待っていると、鱒の蒸し焼きみたいなのが出てきた。たっぷりの野菜に埋もれて。切り身じゃない魚をナイフとフォークで食べるのは初めてだ。何かの本で読んだのを思い出して、うろ覚えで試す。うまく身が取れた。レモンを絞って食べるとあっさりしていて、でも美味くて満足した。
少し休憩して、2本目の5kmのコース、Castleheadへ出発。ラグビー場を抜け、地図どおりに歩くが路が無い。どうやら増水のために路が川になったようだ。少し戻って、柵を越え羊のいる丘をフェンス沿いに通り抜けた。途中で羊が一頭死んでいた。野犬か獣にやられたのだろう。自然の厳しさを感じた。どうにか地図にあるルートにたどりつき、進んでいくと山道になった。かなり険しく急な登りだ。あるところでは岩登りに近いような感じで、三点支持でよじ登らなければならない箇所もあった。落ちたら大怪我だが、その時は怖くなかった。怖いと思っていたら、落ちていたのかも。
30分ほど登ると頂上に立つことが出来た。すごい!ほぼ360度、視界が開けている。ケズウィックの街と湖、遠くの山や丘も見える。雲は多いが青空も見え、最高の気分だ。しばらくボーッとする。さすがに疲れた。昼食のビールは失敗だったかな?風も強いので、下ってB&Bのほうへ出てきた。
明日、ウィンダミアに行こうと思い、バスの時刻を調べに“i”に行くが、4時半にして閉まっていた。仕方なくバス停まで歩き、9:25のに乗ることにする。
近くのスーパーで、1.49£で容器に入れ放題のサラダバーがあったので、ライスを中心に盛った。ぎゅうぎゅうに入れてやった。栗のお菓子も買った。
夕飯はそれと、昨日買ったカップラーメンと洋ナシ。サラダは思ったより油っぽい。ラーメンもいまひとつ。でも洋ナシは美味かった!缶詰じゃないのを初めて食べたのだが、感動した。
B&Bに戻って、宿代を支払うことにした。トラベラーズチェック(T/C)でいいですか?と奥さんに聞いたら、ご主人を呼んできた。50£は不可というので、20£のT/Cと現金で払うことに。こっちの人はあまり現金を持ちたがらないようだ。カードがメインなのかな?
今日は歩き疲れた。トレッキングコースだけで13km歩いたことになる。しかし良い風景をたくさん見られたし、天気もまあまあで、怪我もしなかったので、とても充実したいい一日だった。ここで「ザブーン」と風呂に浸かれたら最高なのだが、今日も木場の丸太になるしかなかった。
明日はウィンダミア、そしてニア・ソーリー村へ。気をつけてこの調子で行こう! by satoru-ball
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